足元の生活を愉しむ 〜ゆるりと心地よく〜

#12 【地下室の定義】法的な緩和処置で趣味空間|音楽、安眠、シアタールーム…|住宅|一級建築士解説

住宅の地下室 / 面積不参入 / プラス視点アドバイス

 

ミニよこさん
ミニ時代のよこさん

ねえねえねえ!

おともだちのおウチには地下室があって、そこで本物のピアノを弾かせてもらったの。

電子ピアノみたいにヘッドフォンをしなくても、そのまま弾いても音を気にしなくて大丈夫なんだって。😳

お父さんのドラムセットも置いてあったよ。家族で映画を見たりするのにも使っているんだって。(←うらやましそう。笑)

 

よこさん
よこさん

いいわねえ☺️

本物のピアノを弾くと、その感覚からピアノという楽器は「打楽器」ということをあらためて体感するわよね。

お友達のおウチでいい経験できたわね❤︎

 

よこさん
よこさん

そうだ!今回は、住宅で造るといい地下室の説明をしようっと💡

ある条件を満たしていれば、延べ面積に入れなくてもいい地下室を作れるのよ。

この地下室の計画も、設計士さんの設計の腕💪の見せどころの一つといえるわね。

 

後悔しない家造り!法的な緩和処置をうまく利用した豊かな【地下空間ライフ】防音 遮音ルーム・シアタールーム

こんにちは、ヨコタです😊

今回も、今後に住宅計画を考えている方、知識欲の旺盛な方々に、知っておくとお得な建築的知識を、ご紹介したいと思います。

このブログの建築的カテゴリーは、「親しい友人へアドバイスするイメージで、まとめています。

(個人ブログのため、営利企業さんの専門HPとは違う雑多な視点になっているかと思います。毛色の違う解説を楽しんでいただければ嬉しいです。)

ヨコタについてはコチラ→プロフィール

(問題)建築物は自分達の生活に身近でありながら、わかりづらい…

理由の一つに、様々な法的な規制にも基づいて作られている事だと思います。

たしかに、設計の分野の建築計画をするには、さまざまな建築に関する法規を読み解き、理解する必要があります。

ただ、専門的な理解までしなくても、ある程度「知っていれば」建築の専門家(設計者等)に、要望をリクエストすることも可能になれます!(これが当ブログを読むメリットです。←希望的)

今回は、
魅力的な間取り計画になる『地下室』について、お話していきたいと思います。

(記事は、写真やイラスト多めでサクッと読めます。以下)

もくじ

  • 豊かな暮らしを彩る『地下室』
  • 緩和を受けられる住宅の『地階』の条件
  • プラス視点『地下室』設計のアドバイス
  • おまけ

豊かな暮らしを彩る『地下室』

 

建築物は、限られたそれぞれの敷地の中で「建築基準法などの法的条件を守り立体を作る」ということです。各フロアの床面積合計の限度も、その条件の枠内で決まってきます。

住宅の場合、その法的条件の一つである、容積率(建築計画でよく○○○%と表記されている部分)の緩和規定として「車庫」や「地階」があります。

今回は、その面積算定の除外を受けられる、『地下室の条件』について説明していきたいと思います。

大きなメリット


・条件の範囲内で、「床面積」に算入されない空間をプラスで作りだせる。

・その容積率不参入の限度は、
住宅の床面積(地下部分含む)の最大1/3面積まで


・地下に位置するため、防音性の高い部屋が作れる。
・音楽練習室やホームシアターなどの趣味に没頭する部屋、安眠ルームなど、住居生活に潤いを与えられるオリジナルな住宅計画ができる。


・土中にあるため温度変化が安定しているため、年間を通して光熱費が比較的一定。

 

緩和を受けられる住宅の『地階』の条件


条件(上図参照)

 

(前提)地階の定義
①床が地盤面下にある階
②床面から地盤面までの高さが天井高さの1/3以上ある。

 

+容積緩和(面積不参入)できる地階の条件
③地盤面から天井面の高さが1m以下

・その他諸条件)★
居室※として使用でも、地下室は、採光に対しての基準は除外OK。
・衛生上必要な防湿の措置を行うことは必要とされる。下記のいずれかで対応。
 ①ドライエリア(からぼり)+開口部(窓)
 ②換気設備
 ③居室内の湿度を調整する設備
・防水性(耐水、排水、防水)を確保するための構造規定有り。(直接土に接する外壁、床など)

★地域によって条例等で条件が加えられていることも多いので、実際の設計時には、担当の設計士に相談してください。(例:都条例で避難手段の窓先空地の扱いで条件がつくこともあり)

居室とは?
・一般住宅の場合、「居間」「寝室」「書斎」「台所」などをさす。(長時間過ごす部屋のこと)
・「採光」「換気」などの目的に関する基準があり、それをクリアする必要がある。
・住宅で、居室以外はというと、トイレ、洗面所、納戸、廊下、車庫などが該当。

 

プラス視点『地下室』設計のアドバイス

 

費用面や防音性能のアドバイス


・地下室を音楽の響き(反響や吸音材)を重視して天井を高くすると、地中の構造体費が増えるだけでなく、内装材料の量や工事の手間が増えて工事費がかさむ。


・ドライエリア形状だと、大きな窓が設置されることにより防音性は落ちる。

(*対策下に記載)
・必要な部屋の用途を、熟慮して計画しないと中途半端になる。何を優先するかを考える。

(部屋の防音性能を高めたいのか、居住性を高めたいのか?など)


・土中工事は工事費用が大きくなりがち。天井高さなどを細かく探りながら、担当設計士等と予算コントロールしていく必要がある。
・深く潜らせすぎない丁度いい経済設計が必要。

 

視線や採光のアドバイス

 

・敷地の周囲環境からの目線(隣地、道路)をよく考慮する。


・窓の大きさと、自然光を効果的に取り込む設置高さや位置を決定する。

・屋根を設けて、天窓※を設置するとより明るい地下室を作れる。


・(ドライエリア)プライバシー的に必要なら、目隠しの設置(植栽やルーバー)
・(ドライエリア)防犯に配慮するなら雨戸を設置する。*おすすめは断熱・防音タイプのもの。

 

※天窓の採光量は、壁面に窓を取付けする場合に比べ計算する式に3倍を掛けて算出する。
自然光が上から降り注ぎ、部屋を均一に明るくできる。

参考)※天窓についてのちょうどいい説明のリンクを貼っておきます。詳しく知りたい方はご覧ください。

採光効果 | 天窓 シリーズ | 窓・サッシ | YKK AP株式会社
https://www.ykkap.co.jp/products/window/tenmado/merit/light.php

ポツリ…おまけの話

 

ワタシ自身の住居は、利便性等の理由より、都会の駅近の中高層マンション住まいです。(ただし狭い…)過去記事#06参照


今回のテーマの、建築カテゴリーで容積緩和のある『地階』は、住宅手法として王道的なトピックで、いずれ記事にはするつもりでした。

今回このタイミングでこの記事を書いたのは、先日オススメに出てきたYouTubeの戸建て住宅の紹介の動画で、素敵な地下室を見たからです。(すぐ、影響されてる…笑)
その動画に出てくる地下室は、ピアノとチェロ(大きいバイオリン)の練習部屋のようでした。
その住宅は他にも敷地をうまく活用して設計されていて、とてもセンスよく大変勉強になる動画でした。

ワタシは、ある程度の階数がある階のマンション居住が、性格上あっているのですが、
(家の中から周囲の歩行者の動きが見えたり声が聞こえるのは、なんか脳がいちいち反応してしまいリラックスできないタイプ…)、

ただ、この動画の戸建て住宅のように、プライバシー的には閉じていて、でもちゃんと自然光や風を感じられ、空間が立体的に作られている戸建ての生活もいいなあと思いました。

結局は、戸建ても計画する設計者さん(施工者さん)の力量次第なんですよね…。

オススメ動画で、貼っておきます😊(コピペしてください)
■光箱の家|(コンパクトな住宅のルームツアーの動画です。 )
👉https://youtu.be/P6vLWkJKQA0

ワタシは、これから家を建てるみなさんが、自分に合った設計者さんや施工者さんを選定でき、きちんと自分の要望を伝えられる知識の助けに少しでもなれればいいなと願って記事を書いています。


 

今回は、以上になります。
ブログの記事が少しでも、何かの参考や知識になれれば、幸いです。

今後も建築やインテリアの、身近だけどよくわからない…と思われる部分を ピックアップして、ポイントをしぼって解説していけたらと考えています。

ぜひ、他の記事も、ぜひのぞいて見てくださいね。

それでは、また😊


 

 

 

紹介)プロのお仕事本

 

⬇︎こちらは、プロ用のお馴染みの本です。(設計事務所に置いてあります)
プロは、法令集とこういう本で建築基準法類に沿っているか確認したりしています。
こみ入った条件だと、確認申請をくだす審査機関に事前相談したり、 行政に相談(協議)に行ったりします。

 

⬇︎こちらはオススメのディテールの基本集です。

 

新人所員さんたち、がんばって☺️